「人生ゲーム」と「デジタル円」

デジタルと共に「DX」研究会:ブログ「アナログ・デジタル今昔」イメージ画像

デジタル子です。今春「人生ゲーム」が、7年ぶりにリニューアル。初代は1968年に発売と言いますから、ボードゲームの超ロングセラーです。

 

ルールはシンプル。付属のルーレットを回し、出た目の数だけ進みゴールを目指します。マス目には、さまざまな人生のイベントが用意され、内容も時代と共に変わってきました。

 

今回は「多様性を尊重する」時代の変化に合わせたと言います。主なポイントは、①《人型ピン》は、男女を表す2色→6色のカラフルに。②《家族が増える》イベントは、生まれる→「子供を迎える」という表現に。③(ルーレットで)結婚するか、しないかを決める選択肢も登場とか。

 

しかしながら、ゲームの根幹とも言えるルーレットは健在で、このルーレット、軽いので気負って回すと簡単に盤から外れます。かと言って、弱気で回せば希望の目の直前で止まってしまうことも。デジタル子的には、邪念に囚われず、ひたすら無心で回すのが良さそうでした。

 

さらに、なくてはならなかったのが、米ドル紙幣。なぜ日本札ではないのか?答えは発祥地が米国だからで、1960年発売というから驚きです。そうしたお金も、時代と共にキャッシュレス化が進む昨今、最近耳にする「デジタル円」と「電子マネー」は、何か違うのでしょうか?

 

デジタル円は、日銀が発行する「デジタル通貨」のことを言います。この通貨を使用すると紙幣や貨幣の製造や管理にかかるコストを抑えることができ、紛失などのリスクも軽減できるなど、さまざまなメリットがあると言われています。

 

ただ、実現にはシステムやセキュリティなど必要な対応も多く、簡単に発行できる訳ではないようです。一方、電子マネーは、日銀が発行する《法定通貨》をデジタルに変換し、利用可能にしたもので「法定通貨そのものではない」と言います。(チャージしたお金は戻すことは出来ません)

 

現在、日銀ではデジタル円の発行計画はないものの、将来に備え実証実験など、技術的な研究が進められており、海外では、カンボジアが他国に先駆け2020年に導入したと言います。主要国では、まだ発行されてはいませんが、中国が実用化に向け先行しているとか。

 

まだ課題の多いデジタル通貨ですが、もしも将来的に発行されれば、私たちの暮らしや社会経済を大きく変化させる可能性があると言われています。