―「DX」研究会 学習会 ―
最近よく聞く《3G》ですが、このほどソフトバンクがその提供について2024年1月31日終了を発表、その後NTTドコモのサービス終了をもって、長らく続いた3Gは《完全停波》を迎えます。
3G(スリージー)は通信方式の規格の一種で「第3世代移動通信システム」と言い、停波でガラケーなどの《3G専用の携帯電話》は使用できなくなります。
一方で既につながりつつある《5G》は、2025年には本格稼働と言われます。「私たちはスマホとこの先どこへ向かい《移動通信やスマホ》はどんな可能性を持っているのか?」総務省「情報通信白書」などから(前編)を学びました。*PowerPoint使用
現在、私たちの社会は《情報通信技術》と《通信網》が急速に発達し、地球上の距離が縮んでいます。スマホなどの《移動体通信システム》と呼ばれる情報システムは、いつどこでも世界中の情報へアクセス可能に。
いま《距離》の基準は「情報距離」へ変わりつつあります。そして国境を超えた距離感が今までにない《発想》や人々の《連携》を創出していることから、前編では以下3点を確認していきます。.
1970年の大阪万博は6,400万人もの人が訪れたと言います。この時に公開された《ワイヤレステレホン》は60万人が体験したことが記録されています。
2025年の大阪・関西万博の来場予定者数が2,820万人であることから考えると、インターネットなどもない時代に、当時最新の科学技術に触れるため、実にたくさんの人々が万博会場に足を運んだことが想像されます。
じつはこの時、ワイヤレステレホンの体験から《人はボタンを親指で押す》傾向が分かり、その後の携帯電話の開発に活かされ、その後の技術革新は現在へと続いていくのです。
私たちの携帯電話は、50年前の人々の夢の結晶なのかもしれません。そして《光海底ケーブル》の通信技術が世界へとその夢を繋ぎます。
海底ケーブルは、現在「国際通信」の99%を担うと言われ、例えば日々のSNSのコメントも、私たちのスマホから光ファイバーのケーブルに乗り、深い海の底を通って世界へ広がっていきます。
これまで国際通信の主流であった「衛星通信」は、気象条件や使用局数などによって、そのスピードが左右される課題がありましたが、海底ケーブルは「安定した通信量」が確保できることが最大のメリットと言われます。
世界に張り巡らされた海底ケーブルの《距離》は、延べ140万㎞(地球およそ35周分)という壮大なものです。世界の重要インフラとなった海底ケーブルは、今なお新たな敷設が続いており、とくに米国とアジアの間に位置する日本は、両者をつなぐ重要な役割を担っています。
海底ケーブルは、大きな地震や台風といった災害などで《切断》される事もることから、こうした重要な《通信インフラ》は、たくさんの人の手で日夜守られています。
《3G》は「第3世代移動通信システム」といって通信方式の規格の種類のことです。
《3G》の主な特徴は「情報サービスが発展し、ゲームや音楽配信などが可能になったこと」です。そして《4G》では「ネット常時接続により、音楽も動画もストレスなく利用可能になることで、さまざまなコンテンツが充実」しました。
《5G》では「超高速通信・超低遅延」が実現すると言われており、以下4つの主な特徴があります。
世界中に《より大量により速く》人や物資を運ぶために、私たちは産業革命以来《移動にかかる時間距離》を常に短縮させてきました。一方で「通信技術」の発達・インターネット回線などの「通信網」の整備を進めたことで《情報通信における時間距離》は消滅しつつあります。
通信技術とは「今まで出来なかったことを可能にする」デジタルの力、と言われます。そして瞬時に国境をも超えてしまう情報社会の発展に欠かすことの出来ない《キーデバイス》こそが、いま私たちが使用する《スマホ》なのです。
スマホのもつ特徴には、大きく2点あります。
このことからスマホの用途は《世代間》で大きく異なり、総務省の調査結果からもその傾向をみることができます。
《若年層》趣味や娯楽 、《現役世代》生活のネット消費活動、 《シニア》通話・メール
ポイントは「全世代の利用ニーズが1台のスマホで完結」することです。これらを可能にするのは、
そのため《アプリ開発》は「パソコンからスマホに基準を移行した」とも言われるほどで、スマホの土台には、さまざまなアプリ・サービスが重なるように多層的に発展、GAFA・LINE・Twitter・楽天市場なども同様の構造にあると言われています。
2025年、令和7年に「大阪・関西万博」が開催されます。
前回万博は《高度成長期》に開催。それに対し現在はコロナ禍など、世界的にも不透明な時代。万博は「いのちを見つめ未来をどうしていくか?」もテーマと言います。未来の電話から始まった日本の通信イノベーションは50年の時を経て、2025年に次の「未来技術」へバトンタッチです。
大阪・関西万博での《決済手段》は「キャッシュレス」になります。会場内での支払いに現金は使用できず、クレジットカードや交通系ICカード、QRコード決済などのみ、とのこと。
万博での「全面キャッシュレス」は世界初で、レジでの混雑を抑え、待ち時間短縮につなげるとともに、遅れが指摘される国内でのキャッシュレス決済の普及促進が狙いと言われます。
《万博独自》のスマホ決済アプリ「EXPOデジタルウォレット」も導入の予定です。このアプリは《銀行口座》《クレジットカード》から電子マネーをチャージする形で、1コイン=1円で使用予定とのこと。
ポイント付与や景品交換もあり、アプリは万博後も使用できる計画と言います。また、スマホやクレジットカードを持たない人には「プリペイドカード」発行も。万博協会はこの万博を「未来社会の実験場」と位置づけ、会場を「キャッシュレスの街」とすることを発表しています。
《スマホ 》に関連して学べます。
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