スプーン曲げと5G

Photo by Tatsu Akita
Photo by Tatsu Akita

デジタル子です。幼少時にスプーン曲げが流行った気がします。そう「超能力」です。このブームを運んだのはユリ・ゲラー氏。

 

この方がスプーンの柄を指で擦り始めると…なんということでしょう、間もなくスプーンは曲がり、千切れます。驚きです。

 

そしてそれはスプーンでなければなりません。フォークやナイフでもいけません。理由は不明です。その衝撃は日本列島に走り、誰もがスプーン曲げを試みます。

 

が、当然誰もが曲がるわけありません。恐らく当時の日本中のご家庭の曲がったスプーンはフィジカルパワーだったのではないかと思われます。デジタル子のご近所も、自力で曲げるちびっ子多しで、スプーン曲げては親に叱られていたようです。

 

そんなブーム絶頂期にユリ氏が緊急来日。驚愕のTV生放送がゴールデンタイムに繰り広げられます。ユリ氏はスタジオで見事スプーンを曲げた後、視聴者に向けて驚きのメッセージを発します。たしか番組終了後の1、2時間くらいの間だったか、全国の皆さんに超能力を送りますと。

 

そしてその力でスプーンが曲がると聞き、恐らく相当数の国民がその夜ひたすらスプーンと向き合ったのではないか、と思われます。デジタル子も挑戦しましたが力及ばず。果たして曲がった人(自力以外で)は本当にいたのか?

 

その実態は謎のまま、その後ブームは急激に収束した気がしますが、このユリ氏の超能力、もしや5Gだったかもと。モバイル通信で使用される5Gは、その周波数が高くなるほど光の性質に近づくことから電波が遠くまで飛ばなくなり、遮蔽物(山とか)によって遮られやすくなるそうです。

 

当時、ユリ氏のいた東京からデジタル子の居住地までは山アリ海アリ建物アリ。もしや超能力は障害物に遮蔽されてしまったのでは?(高い周波数を利用する5Gは、電波が長距離まで飛ばないため、たくさんの基地局を必要とします)

 

その事情によりエリア拡大に時間がかかることから、現在5Gの本格稼働は2025年頃と言われています。そしてその時こそ、5Gの真価である《超高速・大容量》《低遅延》《多数同時接続》この3つが同時に発揮され、さまざまなサービスが可能になるのだそうです。