ヤング祭りと未来からの使者「α(アルファ)」世代

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Photo by Tatsu Akita

デジタル子です。幼少時のテレビ番組名などによく使用されていた単語に「ヤング」があります。「ヤング・オーオー」「レッツゴー・ヤング」「アタックヤング」「あのねのねのヤンヤン歌うスタジオ」などあったようが気が。

 

もはや祭りですが意外とこの「ヤング」祭り、幅広く行われていて「ヤングフレッシュ」「ヤングマン」「ヤングボーイ」「悲しみ2ヤング」などなど、今も使われている雑誌名なども入れると、もうヤングがいっぱい大盛りです。

 

そう考えると「ヤング」という名の響きは、つねに新たな社会の扉を開く世代として注目されてきたのかもしれません。一方で令和の現在よく聞く言葉に「Z世代」があります。

 

Z世代とは一般的に《1990年代中頃~2010年頃》に生まれた世代を指すと言われます。生まれた時からインターネット・デジタル機器が存在する《デジタルネイティブ》のスタート世代で、スマホを使いこなし社会競争より「自己実現や社会貢献」への意識が強いと言います。

 

「モノ(商品)よりコト(経験・サービス)」に価値を置き、自己所有より「シェア」新品には拘らず、「自分らしさ」「サブスク」など従来の《価値観・消費動向》とは異なる方向にあるとのこと。既にその多くが社会に出ており米国では政治・経済などに影響を与え出していると言います。

 

日本は米国ほど人口割合は多くないものの、やはり《消費を担う世代》ではあることから、マーケティング対象として注目され「Z世代に支持されたサービス・商品などは、全世代に受け入れられる」とも言われているようです。

 

そうした常に注目されるZ世代ですが、じつは《2010年頃~》から既にその次の世代は生まれてきています。「α世代(アルファ)」と呼ばれるこの世代の特徴は、生まれた時からiPadやVR、超高速通信が存在するという、いわば《さらなるデジタルネイティブ》であること。

 

「赤ちゃんがテレビ画面をスワイプしようとした」なんて話ももはや当たり前に。加えてchatGPTなどの「AI」も幼い頃から身近にあるため親和性が非常に高いと見られています。現在は脅威とも伝えられるAIが彼らにとっては身近な「幼馴染」になるかもしれません。

 

また早い段階(小学生)から《プログラミング教育》を受け、かつ《情報教育》も必須科目となるため《論理的思考》《情報発信能力》などを身に付けやすいとも言われます。こうした側面も「PCよりスマホを好む」とされるZ世代との大きな相違点かもしれません。

 

AIを信頼し親和性も高く、プログラミングも普通にこなし多様なデジタルデバイスも難なく扱えてしまうであろう「α世代」は、《未来からの使者》として、いま着実に私たちのすぐ傍で育ちつつあるのです。